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想像力と‘ごっこ遊び’

Posted by familysdream on   0  0

  



 精神的・身体的に人を傷つけた時、よく「そうなる結果について想像しなかったの?」って、言われますよね。



 「想像力を養うために、童話をたくさん読んであげましょう。本をたくさん読みましょう。」って言われますよね。



 今回は、想像力についての見解を、他の角度から得ましたので、御報告いたします。



 

 『子どもはどこでつまずくか・・9.10歳は飛躍台』子どものしあわせ編集部・編 草土文化 1985年初版 という本を図書館で借りて読みました。



 その中に、当時、滋賀大学教授の加藤直樹氏が書かれた「自分の思いをしっかり綴る・・書き言葉の本格的な獲得」という文章があります。



 この文章を・・豊かな文章を書くという事想像力をふくらませるために大切と思う事・・に分けて要約します。



豊かな文章を書くという事  



 子どもが文章を書くことができるようになるには、段階があります。

 

 「作文を書くとき、あるテーマを設定して、起承転結のある文章が書けるようになるのは小学校3・4年頃、つまり9・10歳頃で、これが本格的な書き言葉獲得の指標になるのではないかと考えられます。・・また、この時期は、本格的に手紙が書けるようになる時期で、・・身近にいない相手に対して、必要な事項、自分の意思を正確に伝えるという自分の気持ちを自覚して、書くことができるようになります・・これは、論理的思考力が働いているということになります。」 

 

 では、書き言葉を本格的に獲得する9・10歳の頃に、物事を論理的に考えることがスムーズにできるためには、それ以前にどんなことが必要でしょうか。



 絵も9・10歳の頃から写実的な絵を描けるようになると言われていますが、自分の価値観をこめた写実的ないい絵が描けるためには、低学年のうちに、部分を細かく見るということが大切なのだそうです(観察の仕事)。

 作文でも、書く前に、書くことについての思いをふくらませることが大切です。

 また、論理的な考え方を発展させるためには、「て、に、を、は」や接続詞をきちんと使うことを意識化させることも大切です。



 子どもたちが、いろいろな角度からものを見て、想像力を働かす活動を行い、それを綴るという作業は、自分の気持ちや相手に伝えたいことを自覚するという力=自分を自分で客観視する力=「自分を見つめる」力を育てます。

 「自分とはなにか」を考えることは抽象的な思考ですが、このような思考を可能にする土台には、まず、思いや想像力が豊かであることが必要です。



 「しかし、最近では、綴ることの苦手な子が増えていると言われています。・・高度な学力を備えた大学院生の中にも、論文をそつなく書くことはできても、研究の出発点となる‘問題意識’が希薄な場合があるとも言われています。・・書き言葉には、・・書く動機を自分でつくり、伝える内容を自覚することが求められます。・・いくら文字が書け、文章が正確に書けても、主体的な思いが貧困では豊かな書き言葉にはならないのです。



 小学校中学年という時期は、それまでに文字をしっかり習得し、文法学習などで表現表記の方法を学ぶことを基礎にして、思いを綴ることがしっかりできるようになる時期です。

 だからこそ、その思いを豊かにする経験や、思いを語り合う仲間や、思いを意識化させる大人たちの働きかけをうんと大事にする必要があるのではないでしょうか。」



想像力をふくらませるために大切と思う事 



 「思いがうんとふくらむには、想像力、空想力のような力が大切です。・・1つのものがいろいろなものに見える、棒切れがマイクになったり、鉄砲になったり、ということがたいへん大事なことです。

 ひらがなの『し』という字は、3・4歳の子どもにとっては、へびに見えることもあるし、いろいろなものに見えて見えてきたりという、そういった想像力の豊かさが本来の特徴なのです。



 ところが、その時期に、字を教えることを、とくにつめこんで教えるようなやりかたをすると、それはへびでもない、釣り針でもない、『し』でしかないという見かたを強要することになってしまうので、想像力の発展のためには、むしろ逆効果になる場合が多いのです。」



 「思いをうんとふくらますことが大事な幼児期に早くから字を教えることは、書き言葉の獲得のマイナスだと私は思っています。」 



 「むしろ、3.4歳頃の子どもたちに必要な活動としては、‘ごっこ遊び’などが考えられます。‘ごっこ遊び’というのは、まさに想像の世界、空想の世界です。そういう世界をふくらませていく活動です。

 こうした活動がたっぷりなされ、想像の世界がふくらんだのちに文字を教えることが望ましいと思うのです。・・・‘ごっこ遊び’なんかあまりする機会が無く、つめこみ教育をさせられてきた結果、抽象的思考の基礎になる想像力、空想力みたいなものをしぼませてしまう例がかなりあります。

 

 思いや想像力がふくらむためには、子どもの主体的な活動が必要であり、豊かな生活経験がなければなりません。それらを抜きに文字をつめこんだりしても、豊かな書き言葉の獲得が難しい・・のです。」



 

  文字を書いたり読んだりできるようになるのは、男の子よりも女の子の方が早いように思います。わざわざ教えなくてもいつのまにかできるようになっています。



 それに対して男の子は、車やヒーローのキャラクターなどに夢中になり、そのテーマに関してはミニ博士のようにたくさんのことを覚え込みます。そして、ヒーローごっこをして遊んだりしています。



 我が家の息子は、ウルトラマン大好きで、よくまあ知っているなと感心するほど、ウルトラマンや怪獣の名前を知っています。

 保育園のお友達の中には、車大好きで、車の型番号まで覚えている男の子がいて、『将来的には車の知識の方が役立つのではないのか・・』と私的には思います。(このお子さんのお母様は、ほぼ毎日車の通る大通りを通って遠回りしてから家に帰るようです。『毎日こうして子どもの思いに付き合ってあげてすごいな・・』と思います。『こういう日々の出来事が、子どもの探究心を深めるのだな・・』とも思います。)

 

 こうしてヒーローごっこ遊びにも大切な意味があるのだなという事を知ると、ゲキレンジャーも仮面ライダー電王もイエス・プリキュア5も子どもにとっては、ママごとと同じように大事なのだなって思いました。



 

 それから、たしか、『親力できまる!- 子どもを伸ばすために親にできること - 』親野智可等 著  宝島社 に次のような趣旨の事が書いてあったと思います。



 「子どもの頃に何かに夢中になるということは大事です。例え親にとっては‘くだらない’と思うことであっても、子どもにとっては、夢中になることが出来たという経験が大切なのです。止めさせるのではなく、むしろその分野において物知り博士になるくらい探求させてあげて下さい。何かに夢中になれる子どもというのは、大きくなってからは別の事にも夢中になることができるのです。」 



 ウルトラマンに夢中になるという事ひとつにも、いろんな角度から、いろんな意味がありますね。

 この記事のテーマは、ごっこ遊びが子どもの想像力を高めるでしたが、その他にも、夢中になれるものを見つけ探求する力をつけたり、同じ趣味などを持つ気の合う友達を見つけて遊び、子ども同士の社会性を広げるなどの意味があるのですね。 



 将来の子どもの文章力を高める一助が‘ごっこ遊び’にあるとは、思いもよらなかった事ですが、また、その他の事の効果を高めるためにも、これからは息子のウルトラマンの話題にも『もう少し長く付き合ってあげようかな』と思います。さらに、「そう。そう見えるんだ。そう思うんだ。」と、子どもの話を聞き、固定観念を植え付けないように心掛けたいと思います。o(^-^o)





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